Yさん (会社員 広島市安芸区)

 年の離れた妹さんの話は衝撃的でした。 昔は、子沢山で、子供が病弱で亡くなるのは、珍しいことではないかもしれませんが、14歳の小林先輩が記されていた日記の内容に涙が出ました。  小さい頃から、書くことはお好きだったのですね。子供の書く文章とは思えない箇所もありました。きっと、昭子ちゃんは、体が弱く歩くことも出来ない短い人生でしたが、姉さんにかわいがられ、笑顔を振りまいて、幸せだったと思います。 いまごろ、世界を駆け回っている小林先輩を見て、お母様と昭子ちゃんは、天国で喜んでいると思います。きっと「大笑いして、よくやるよ!あちこちに連れて行ってくれて嬉しいよ!」って言っています。  それにしても、小林先輩の度胸の良さは、年々進化しています。英語を勉強され、ちゃんと身になっているのがスゴイ!  昔、会社にアメリカの若い男性から、小林さん宛てに手紙が届いたことがありました。 「Yさん、大学出ているのだから訳せるでしょ!」って言われました。私、「短大だから、そんなに賢くないのに・・」って思いながら、家で辞書を片手に訳したのを覚えていますよ。  一般的に、70歳を過ぎた方の優雅な旅行は、お金と体力があればできますが、小林先輩の旅は、プラスかなりの体力と度胸が必要です。道に迷って羊に話しかけたり、モンゴルで馬に乗ったり、インドで民家に泊まったり、アマゾンのジャングルに行ったり・・・普通の人はしません。だから、この本が面白いのだと思います。  細かいところまで書かれてあるので、頭の中で映像が組み立てられます。 まるで、ドラマの脚本みたいだと思います。決まりきったツアーでは味わうことのできないと思う。  例えばネパールの国のお葬式の様子、ブラジルのジャングルやタスマニアの山歩きなどです。  それから、フランスのパリ北駅の描写、大雨の中タクシーに乗ろうと、長い列に並んでいたら、若い男性が、後ろの子連れの女性に順番を譲ったというくだり、こんな場面が好きです。何かほっこりしてきました。   一緒のツアーに参加した異国の人のことが書かれてあるのが、とても良いと思います。 世界中の国から、集まった人たちが一緒に旅をする・・・って素敵ですよ。 もちろん、日本国内でも全国各地から集まった人たちに出会えますが、なんてったって異国ですから、言葉が通じないわけですから・・・そんな人達が集まって、旅をして、その後も連絡を取りあって・・・それを“地球人”というのですね。  小林先輩に薫陶を受けた後輩の感想です。