新・人間革命と私 第6巻..より

新・人間革命6巻 は、「新世紀の舞台は世界である。そこには、戦禍にあえぐ友がいる。悲嘆にくれる母がいる。飢えに泣く子らがいる・・・」で文章が起こされている。

山本伸一は、「地球を平和の楽園に・・」との強い決意で、世界広布を中東から始めた。57年前、昭和37年の1月である。羽田→フィリピン(マニラ)→イラン(テヘラン)→イラク(バクダッド)→トルコ(アンカラ)→ギリシャ(アテネ)→エジプト(カイロ)→パキスタン(カラチ)→ タイの行程であった。

この中で私が旅した箇所が6か所、第6巻の遠路は、感慨深く一気に読み進めたところである。


ギリシャ(アテネ)

8年前、私がひとり旅で訪ねたアテネは、すでに崩壊していた。ギリシャの経済が破綻したのは2か月後である。銀行の前に長蛇の列、アテネ市内にはスリが横行し、若者が麻薬に汚染されていた。ソクラテスやプラトンが活躍した哲学の都はすでになく、なぜ?なぜ?と思いながら歩き回った街である。

パルテノン神殿400年も大理石の柱は不滅の輝きを放っていた。
小高い神殿までの通路は観光客の脚で磨かれつるんつるん。ここから眼下にアゴラが見えている。

山本伸一が随行員とパルテノン神殿を訪ね、ギリシャが産んだ稀代の哲学者ソクラテスと弟子のプラトンを語っている。

ソクラテス

プラトン

民主主義が発症した語らいの場アゴラは、学会の座談会のようなものである。語らいの場所で、人間錬磨の場所であった。

ソクラテスは「無知の知」を唱え、問答法で敵わなかった権力者によって死刑になる。
アテネの嫉妬社会が、ソクラテスを投獄し、民主主義が崩壊してゆく。後日、弟子のプラトンが弁明し、師の名誉を回復してゆく。まさに牧口先生と戸田先生、池田先生のように・・

山本伸一曰く「師のソクラテスのような正義の人が、絶対に殺されることのない国家を建設しようと、プラトンは民主主義の落とし穴を徹底的に解明していった。」

パルテノン神殿

人の足で磨かれた神殿への道

ギリシャ国旗

アゴラ


今も、学会批判する評論家は多いが、アゴラのような座談会に着目する人は少ない。

 

エジプト(カイロ)クフ王のピラミット(140mの四角垂)
奴隷の強制労働で出来たといわれているガ、山本伸一は、随行員に言う。

「わずかの手抜きもない、狂いのない作業には、情熱と意思がいる。責任を持たなければなし得ない作業なのだ。4500年後まで残されている工事が、奴隷の強制労働で出来る筈がない。」と。後日、伸一の考えが証明されている。

ギザのピラミット

ひとつの石の重さは2トン半、30年前、私は巨大な石に腰をかけて砂漠を眺めていた。その石がどこからどのようにして運ばれたか、真剣に考えるようになったのが後の事である。

山本伸一は言う。イタリア(ローマ)、イラク(バクダッド)、ギリシャ(アテネ)、エジプト(カイロ)マヤ文明・・これらの古代文明が崩壊したのは、なぜか?
「内乱・他国侵略・自然災害・疫病と言われているが、根本は、その国の国民の魂の腐敗、精神の腐敗と断言。人間の心のなかにある。」

小説・人間革命とは..

数十か国語に翻訳され、世界のベストセラー人間革命12巻、新・人間革命31巻は、55年間に及び執筆された叙事詩である。ようやく、読了することができた。打ち震えるような感動を何度も味わった。スポーツジムに通う電車の中で読み進めたのである。

山本伸一という一人の仏法者が、渾身の精神力で信者を守り抜く、壮絶な生き方を縦軸に、世界の歴史と文化・教育と並び、著名な人物との交流を横軸に織りなされている。アーノルド・トインビー、周恩来、ゴルバチョフ、キッシンジャー、ワンガリ・マータイ、ソニアガンジー、ライナス・ポーリング博士・・・他にも哲学者との会談や交流録多数。著名大学の名誉博士号も数百に及ぶ。

戸田城聖2代会長との師弟の絆は、運命であったのであろうか。「この弟子にこの師あり」世界文明・教育・などを網羅した一大叙事詩である。現在、SGIは192ヵ国、地域に流布し、その勢いはとどまらない。