氷の大地.・火の国へ Iceland 

◇ 同じ荷を載せて周るターンテーブル我がスーツケースいずこを迷うか?


◇ 我が荷物 2枚の紙に化けAM3時タクシー拾う白夜のエアポート


 
スーツケース紛失
 3つの飛行機を乗り継ぎ、約27時間かけ,Iceland の首都Reykjavik(レイキャビック)の

ケブラヴィーク空港にたどり着いた。現地時間、深夜12時、細切れの睡眠で体が重い。
ところがターンテーブルから私のスーツケースが出てこない。まさか? そのまさかのlost baggage だった。オランダのアムステルダム→デンマークのコペンハーゲンで乗り継いでいる。どこでどうなったのか?


既にサービスカウンターに10人ほど並んでいた。私もターンテーブルを気にしながら最後部にならんだ。ホテルにmobile Phoneで事情を説明し遅れる旨を伝える。
係員は深夜のため1名のみ、相当の時間がかかることを覚悟しなければならない。

 
Baggageの色・形・素材・大きさを表示した写真を見ながら説明し、書類に名前・日本の住所・電話番号・E-mailアドレス・Icelandで滞在するホテル名を記入した。それを係員がPCに入力して書類を作成している。「なるべく早く探して滞在先ホテルに届ける」という。受付番号の記載された2枚の書類を貰い、空港の税関係員に見せてタクシー乗り場を探した。時計を見ると午前3:00、私のスーツケースは2枚の書類に化けていた。

 もし見つからなければ・・と一瞬不安がよぎるが待つしかない。着替えやバッテリー充電器など入れてある. どれも明日から必要な品々だ。
 通常、スーツケースはコンピューターで管理され最終地へ届くはずなのだが、乗り継ぎ便の積み替えには人間の手が加わる。起こりうる事態だがうれしくない初体験になった。
 極夜の国の午前3時はまだ薄明るい。タクシーでReykjavikのダウンタウンのホテルまで40分。
 翌日、寝不足のまま予約していた3時間の市内観光を終えて急いでホテルに戻ってみると、カウンターに見慣れた私のスーツケースが待っていた。ほっと胸をなでおろす。きっとコペンハーゲンで別の飛行機に載せられたのであろう。


アイスランド首都Reykjavik  
異国の街 歩きいてふいに睡魔おそう時刻むからだ日本のままで


Reykjavikはヨーロッパの北の果て、北緯64度、自然エネルギー100%世界一空気のきれいな国の首都だ。人口28万、予想通り車が少なく、高台から見ると人口の3割が住むというダウンタウンはおもちゃ箱のようにカラフルだ。高層建築物は見当たらない。
北緯64度にしては暖かく気温14度の夏は、メキシコ湾流(暖流)のお蔭という。真冬でも零下4度程度という。北緯61度のアンカレッジ(アラスカ)より暖かいのだ。


北海道をふたまわり大きくしたぐらいのこの国はThe Arctic Sea (北極海)とThe Atlantic Ocean(大西洋)上にぽっかりと浮かぶこの国は、世界のTV番組CNNやBBCの天気予報の画面に出てこないほど小さく北にあるのだ。
火山活動が活発で数々の温泉が湧きだす「火の国」でもある。地上20mも吹き上げる間欠泉は壮観だ。轟音と共に勢いよく温水が噴き上がる。


この温水はパイプを張り巡らされ全家庭の暖房や温室に利用されている。巨大な地熱発電は三菱重工のプラント技術であることをガイドが日本人の私を呼んで教えてくれた。福島原発で悩む日本が光を当てねばならぬものをこの地で見ることになろうとは・・。



Icelandは世界で最も地下のマグマ活動が活発なところである。有史以来、幾たびも大規模な噴火を繰り返している。記憶に新しいのでは2009年の噴火でヨーロッパの空港が長期にわたって封鎖されたことである。
東周りで島をほぼ一周するバスの旅、各地のカルデラ湖を巡った。溶岩の瓦礫の山を登ると円錐形の噴火口に藍色の水を蓄えていた。
バスの車窓からいたるところに見られる火の国の溶岩台地は日本でも見られる光景だが、その広さでは類を見ない。

バスは雪の残る高い山を越えた。移動中順繰りにガイドの座席を提供された。シートベルトを締めると私の短い足は宙に浮く。幾枚かの写真を写したが、多くの時間をビデオを回していた。デレクターの声も入っている。温暖化はこの国でも例外ではなく、その影響で氷河の溶解が進んでいる。各所でバスは冠水した道路を注意深く進んだ。その度にシートの横のドアが開け閉めされた。

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道路が冠水して川になっている。この川を大型バスは慎重に渡り切った。乗客はドライバーのマグネスに大拍手!

氷河(ヴァトナヨークトル)とフィヨルド
 Icelandにはヨーロッパ最大級の氷河がある。国土の10%を覆う氷河は氷河湖をつくり大西洋に流れている。ボートに乗って氷河湖をクルーズした。そのボートにはタイヤが付いていて陸上で乗船する。気温3度、防寒具をつけても寒い。ライフジャケットを着て迫りくる氷の塊の間を縫って約1時間。
氷河クルーズ
 このボートの操縦室の中を覗いたらUSA Armyと書かれて銘板がついていた。操縦士がエンジンを止めた。係員が透明な氷の塊を取ってきて説明している。この氷河の先は550kmに及び、007の映画やCMにも使われる場所として知られる。1996年の大噴火の時には大量の氷河が溶けて流れ込み、湖が決壊し大洪水を起こし幹線道路が寸断されたという。
私は寒さに震えながら数年前に訪ねたパタゴニア地方のペレトモレノ氷河(南米)を思い出していた。
 氷河は大地を削り、深い入り江をつくっている。これがフィヨルドだ。入り江の奥に小さな村が出来ていて、美しい景観につくっている。
火の国の 氷河に降りし Volecanic Ashes(火山灰) 薄墨に溶けて デテーフォスの滝
Iceland 共和国
緯度の高いこの地ではスイスアルプスと同じような高山植物が見られる。丈低い小さな花が風に震えて精一杯に咲いていた。

 北大西洋に浮かぶ島国、2007年のサブプライムローンに端を発するアイスランド.クローナ対ユーロ相場の下落で経済危機に陥ったが、改革で乗り越え4年後の今は一人当たりのGDP40000$は先進国並みである。消費税25%。主な産業は漁業、水産加工業・地下発電の余熱で温室栽培・牧場などの農業・ソフトウェア産業・バイオ医薬業・観光など。
NATO加盟国だが自国の軍は持たない。102000km2の小さな国に地球の成り立ちを体感できる自然が凝縮されていた。
8日間でほぼこの国を一周した。
今回の旅のメンバーはUSA・カナダ・オーストラリア・マレーシア・香港・台湾と日本の私と38名、女性の個人参加が3名。東アジアからのメンバーが7組、マレーシアや香港では自国語と英語と中国語をほとんどの人が話すトライリンガルだという。なんとも羨ましい。彼ら同志はいつも中国語で話していた。

この集合写真は売られない。帰国後にFace BookEmailに送られてきた。何とも洒落た今流
私のRoom Pairはオーストラリアの27歳の女性mariann(マリアン).彼女は2週間の休暇をとり、ヨーロッパから北欧を一人で回ってきたという。おとなしい彼女とはすっかり気が合い自由時間に夕刻によくふたりで歩きまわった。また、バスの座席の隣に座ってくれたカナダのFrances(フランシス)という同年配の女性は元看護士。時折、中年の男性デレクターJhonの早いスピーチが理解できない私にゆっくりと説明してくれた。最後まで名残を惜しんでくれた心優しい女性。

滝(waterfall
 氷河は大地を削り、深い入り江をつくっている。これがフィヨルドだ。入り江に奥に小さな村が出来ていて、美しい景観になっている。その氷河から流れる豊富な水は各地に滝となって観光客のスポットだ。毎日、変化する景観を歩いて撮って休息して眺めて堪能した。
特にヴァトナヨークトル氷河に水源を発するデティフォスの滝は圧巻だ。「落ちる滝」という名前のように幅100m、落差44m水量は毎分200立法mはヨーロッパ最大。魂が激しく揺さぶられているような轟音と灰色の水、それは2009年の噴火で降った火山灰で黒くなった氷河からの水と分かる。地球温暖化でその水量は増えている。直ぐ横に立って、上の岩場に立って轟音を聞いていた。何か叫んでいるように聞こえる。上から見るともくもくと湧き上がり、黒い雲あるいは羊の群れのようになって谷底深く断崖を駆け落ちていった。与えられた時間を計りさらに上流セルフォスの滝までマリアンと歩いて行った。もし、時間が許せばまだまだ先まで歩いてゆきたいのだが・・。


   「神々の滝」と呼ばれる端正で美しいゴーザフォスの滝

溶岩台地
まさに火山の島国、毎日異なる景観が車窓に見える。バスは延々と続く溶岩台地をひた走り、Photoスポットで休憩&ランチタイム。

<b>アイスランドの地獄谷

ナゥマフィヤットル山の南に広がる地熱地帯、色鮮やかな硫黄の池がある。間欠水が噴出する。ロープの外側に次の噴出を待つ観光客がカメラを構えている。数十m先に積み上げられた石の塚から黄色や赤や緑色の気体が勢いよく吹き上げている。
泥のような池がぼこぼこと噴煙と熱湯を押し上げている。傍によると暖かい。鼻に付く硫黄の匂いは地底の匂いか。周囲には草木一本生えていない。これが火の国アイスランドの地獄谷マグマの溜り場だ。轟音をとどろかせて不規則に噴出する高温の液体、シューシューと吹き出す気体の音は地底からの何かのメッセージか・・。地球の鼓動が響き合う地帯だった。
近くに硫黄を産出する鉱山があり、数世紀前から採掘がおこなわれているという。
  不毛の硫黄の山地


黒い城(ディムボルギル)
バスはミーヴァトン湖の東側の緑の中に駐車した。溶岩が堆積しFort(要塞)のように見える。ここには緑の樹木が茂っていて、雨が落ちてきた、初めて傘を使う。
 北欧神話で天国から追放されたサタンが降り立った場所は「悪魔の墓地」と云われている。洞窟のようにぽっかりと穴の空いた岩柱状の黒い岩、アーチ状のそれはゴジック様式の教会のような・・。ここも足の長いマリアンと私は一緒に歩き、決められた時間の半分で回り、後は草原に座り込んで周りの景色を眺めていた。静かで頬を撫でる風が心地よい。傍に小さな紫色の花が上を向いて咲いていた。


極夜の国、夜の8時半から乗馬
メンバー8名が希望したオプショナルの乗馬体験、私とマリアンは最初から参加を決めていた。通常、観光地での乗馬は歩くだけで走らせることはないのだが、紫色のルピナスの花咲く草原を超え、川を渡り、細い道路を走らせてくれた。カメラは持参禁止

私の馬は云うことを聞いてよく走る、両腿で馬の脇腹に合図をするとリーダーについて実に忠実に動いてくれた。モンゴルでの経験が活きていて少しうれしい。それより日本人の私は軽いので馬が嬉しいのかも・・。
馬はとても賢い動物だ、初心者と見ると勝手に草を食べたり、水を飲んだり、ぐるぐる回ったりして乗り手を翻弄する。
USAの男性一人が落馬したがヘルメットを着けていたので大事には至らなかった。
シンクヴェトリル国立公園  ギャウ(地球の割れ目)</b>
ギャウと呼ぶ 地球の裂け目に 立つここは 四次元の深海 竜宮の庭か 
ユーラシアプレートと北アメリカプレートが生まれる場所であり境目である。通常は海底でしか見られない稀な場所なのだ。今も絶えず地形が変わり、毎年2㎝~3cmずつ広がっているという。地球の割れ目と云われるギャウは両プレートの引っ張り合いで作られた裂け目のこと。アイスランドで見られる場所は幾つかあるがこのシンクヴェトリル国立公園のものが最大規模という。

ギャウは南北にあり、二つの大陸を容易に移動できる珍しい台地は観光客で賑わっていた。
道路になっているところもあれば、黒い崖が深い谷底になっているところもある。足元を確かめて恐る恐る首を伸ばして覗いた。
例によって私とマリアンの足は速い、写真を写しながらでもみんなより随分早く指定の場所に着いてしまう。岩に佇んでギャウのそこに流れる水を見ていた、この音も色も完全にカメラに写し取れないのが残念
、透明な水はキラキラ輝いて実に美しい。当に台地が生まれ、地球が動いて変化し動いている場所に今、私は立っているのだが、「あー、そうなのか・・」深海の底なのかと思えど実感に乏しい。
 竜宮の庭にはこんな心地良い風とおいしい空気が漂っていたに違いないと思うことにした。
この二つのプレートは引っ張り合っているが重なっていないので地震をないという。

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         M国の人 「クジラ食すか」と 我に問う どこに記すか 蛮人の印
天候にも恵まれツアーバスは、順調に北西部に移動している、いくつものフイヨルドの村を巡っただろう。ある時は滝の下を流れる川ペットボトルに天然のミネラル水を補給した。なんと冷たい。そのボトルを抱え、すり鉢状になっている旧火山の黒い山に登った。噴火口を真下にみて周囲を歩きながら、その先に広がる黒い溶岩大地を眺めていた。


Hot water fall
また常時,78度Cの熱湯が吹き上げているHot water fallの滝があった。最大で19mの高さまで吹き上げるとと看板に書いてある。
この熱をパイプで引き込み温室栽培農業が営まれている。隣にトマトが売られていた。

|580|435#]スコゥガル博物館
アイスランドはスカンジナビア半島の国々と同様にヴァイキングが上陸して国づくりされた文化を持つ。茅葺屋根が特徴の昔の住居がそのまま博物館になっていて19世紀の生活用品や調度品が残されていた。
アークレイリ(Akurevri)
フィヨルドの付け根に位置する、北部Iceland第二の都市。ホテルはアークレイリ大聖堂のすぐ隣だ、植物園や瀟洒な北欧の街並みを散策した。ヴァイキングや北極グマのぬいぐるみの傍で被写体に・・。
[#植物園の花

Icelandの短い夏に今を盛りと咲き誇っていた花々。色鮮やかに・・・。

Whale(クジラ)の解体
ビデオでクジラの解体作業を見せてくれるところがあった。
後でマレーシアの女性に「kimiko はWhale(クジラ)を食べるのか?」と聞かれた。
「昔は食べたけれど今はスーパーでは売っていない」と答える。
「最後に食べたのはいつ頃か」と・・よほど関心があるらしい。「10年ぐらい前・・クジラは肉のみならず,皮や油骨まで全部余すところなく利用されていた。」と続けて答えた。彼女は大きく首を縦に振って頷いていたが・・。やはりクジラを食べる民族はそんなに異様で野蛮に見えるのだろうか・・・・・・牛も豚も同じ哺乳類なのにと・・・
 常々「食文化」では日本が世界一だと思っている。「異文化」だけでは割り切れない何かが残る。日本の高度な文化をご存じないか?
まだ、マレーシアには行ったことがない

Iceland その8

ある日、デレクターのJHONが私に、彼の奥様の友人に若い日本人女性がいるのだが、「この携帯電話で話してみるかい?」といった。私がお願いして約10日ぶりに日本語を話した。 彼女は北海道、札幌出身のHIROE TERADAさん、単身Icelandの大学で助手として働きながら、児童心理学の勉強をしている。ツアーの終了日、バスが到着する時間にレイキャヴィークのホテルで待っていてくれるという。  3:00pm予定通りホテルで初対面、JHONの計らいでブルーラグーンと夕食をご一緒にすることができた、フランシスも一緒に・・・。 ブルーラグーン(Blue Lagoon) 「青い潟湖」のこと。アイスランドの南西部にある温泉施設。世界一の露天風呂はまるで湖のようだ。面積は約5,000m²、青く乳白色が混じった温泉水は皮膚病に効果があるとされ、治療目的で欧米各国から訪れる人も多いという。入浴前にシャワーで体を洗ってから水着をつけて入浴する。男女混浴。 自然に湧出する温泉ではなく、隣接する地熱発電所が地下2000mから汲み揚げた排水を再利用した施設で、40年前に地熱発電の副産物として作られた。温度70度C以上あり、それを38度前後に温度調節している。この温泉は豊富なミネラルを含みブルーラグーンのブランド名を冠したスキンケア製品の原料にもなって商品化され、空港や専門店で販売されていた。入場料は大人一人28EUR(日本円で約3500円。 HIROEは何度も来ているので私とフランシスを次のバス時間までの2時間、効率よく楽しめるように案内してくれた。足元は固い岩板になって居り、ヌルヌルした白濁泥が沈殿している。つま先で探るように前に進んだ、ところどころに岩が突き出ている。だんだん深くなり首までつかる。湯の中は暖かいが湯から上は冷たい。温度の異なるサウナもいくつかあって多国籍の観光客で混雑していた。 なんと素敵な出会いの時間が濃密に過ぎてゆくIceland最後の夜だった。彼女とはメールを交換している。